マナリンク高等学院で英語の教員をさせていただくことになりました中村と申します。
主に映像や写真制作の仕事を長年していますが、大学卒業以来、私立高校や塾の講師、家庭教師などをすることも多々ありましたご縁で、こちらで教鞭を取ることになりました。
英語を様々なところで教えてきたといっても、高校でなかなか英語の成績を伸ばせなかったところ、素敵な家庭教師に出会い、語学勉強の面白さを知り、大学では英語を専門に学ぶまでになりました。
人に分かりやすく教えることが大好きで、中学と高校の英語教師の免許も取ったのですが、映画が大好きでその世界に飛び込んでしまい、今はフリーランスで映像制作の仕事もしています。
今や映画映像の世界では、日本に居ながらにしても英語を使う機会が多く、日頃から海外の人やメーカーさんと英語でやりとりをしております。
学校(受験)の勉強だけではなく、大学時代や卒業後にも海外生活(交換留学生やホームステイ)を経験したりしたことが、今に生きていると思っています。
昔から日本の学校の教え方には疑問を感じており、今ほど不登校の生徒さんが多くなる前から、不登校の親の会の方々と繋がり、本当の教育とは何かを勉強したりもしていました。
ですので、勉強や学校が苦手、嫌いな生徒さんに慕われる事が多く、自分自身も彼らから学ぶ事が多かったと思います。
日本では、先生から生徒への一方的な「指導」が学校の常識ですので、僕は優しすぎるという指摘を保護者さんからされる事がありましたが(成績は伸びてるんですけどね)、対等で柔らかな姿勢は、自分でも大切にしていますし、立場や経験の違う不完全な者同士が、互いに学び合うという姿勢が大事だと思っています。そうすることによって、一方では気づかない様々な発見があり、信頼関係も築けるのです。
また、学校や勉強を苦手とする生徒さんが、自分の「好き」や「得意」「楽しい」をまだ発見できていないことも多く、そこから先を見出せなくて袋小路に迷い込んでいる可能性が高いのですが、それは大人が彼らを決めつけてしまっていることから生じている事が多いのも事実です。
保護者様と共にゆっくりと見守り寄り添いながら、生徒さんの能力を引き出すことに専念できたらと思っています。
そうすることによって、生徒さんが自ら、勉強する楽しさや生きる楽しさを発見した時は、大人がびっくりするほど急成長を遂げます。「量から質への転換」には時間がかかりますが、それだけにその時の変化は凄いものです。
そんな変化を一緒に体験できたら素敵だなと思っております。
【指導上大切にしていること】
20年以上前から「不登校の親の会」の皆さんと交流することが多く、不登校の子たちや親御さんたちの気持ちに少しなりとも触れる機会が多かったので、その気持ちに寄り添いながら学習を確立していくことを大切にしています。
また、映像や舞台業界にて演出という仕事をしてきたことにより、多くの様々な10代の子たちに演技指導してきた経験もありますので、押し付けをしない、本人から才能ややる気を引き出すノウハウもあります。
重度知的障害、重度発達障害の息子もいますので、子供はこうでなくてはならないという固定概念はありません。自由な観点と発想からお子さんに接することを大事にしています。
まず最初は、何より生徒さんとの信頼関係を築くことを優先し、堅くない会話を重視します。
少しずつコミュニケーションがとれてきましたら、どんな目標で勉強をしたいのか、どんなことを身につけたいのかを対話しながら、本人の心境とペースに合った学習方法を一緒に考えていきたいと思います。
とにかく心を通わせることが第一だと考えますので、生徒さんがいろんな話をしやすい教員になりたいと考えています。
【教科を通して高校生に学んでほしいこと】
外国語である英語を学ぶ目的は、ただ英語を理解して使えるようになるということだけではありません。言語がそのような形態になる所以には、その根本に文化があり、その文化を反映して言葉が出来上がっています。時代によって言葉が変遷していくこともその一つです。
ですので、英語を学ぶということは、英語圏の文化に触れることであり、異文化を学んで自文化との相違を発見し、今まで自分の中では当たり前や普通と思っていたことが、実は世界では全く逆であることに気付き、想像を遥かに超えた世界へ飛び込んでいくことなのです。それが、外国語を学ぶという本当の目的なのです。
英語を学ぶ高校生は多感な時期でもありますので、それらを感じる鋭敏な力を持っています。ましてや学校の不条理を感じて不登校になった生徒さんほど、様々なことを鋭く感じ取るセンスを持っていますので、英語を学ぶことによって狭かった世界が一気に拡がる可能性が大きいです。
僕と一緒に英語に触れていくことで、世界へ旅立つ準備ができれば本望です。
英語を学ぶということは、受験勉強だけではない、それだけの世界線の拡がりがあるということを一緒に感じましょう。
写真撮影、映画鑑賞、水泳、テニス、スキー、登山、カフェ巡り
英語
獨協大学 外国語学部 英語学科