高校生活は人生の中でほんの数年のことですが、その後の人生に大きく影響を及ぼすこともあり得ます。それでも高校生活の数年がその後の人生の全てを決定してしまうということでもありません。私の場合は、高校生活に特に大きな思い出がないということは、ごく平凡な生活を送っていたのかもしれません。ある意味それはそれで幸せなことかもしれませんが、世の中には高校生の間に大きなことを成し遂げる人もいたりします。要するに、人それぞれだということです。大人になるにつれて徐々に人間力が増加していく人もいると思います。ずっと後になって花を咲かせる人もいると思います。私の場合はどちらかと言えば後者のタイプだったのかもしません。それぞれの今を精一杯生きればよいと考えています。
【指導上大切にしていること】
人間は一人ひとり個性があって考え方も違っているものです。この人はこうだ、と決めつけるのではなく、他にどんなことができるのだろう、とかもっと良いところがあるに違いないとか、その人の見かけだけでなく内面的なところを重視していきたいと考えています。みんなそれぞれ自分のことにもっと目を向けて、いろんな部分に気付いてほしいと思っているはずです。日本の教育は、成績で生徒を判断していく傾向があります。点数だけではその生徒の姿の一部分しか見ることができません。テスト類だけでは一部の能力は判断できても、その人が科目以外にどういう特質を持っているのかは判断できません。ペーパーテストの点数だけで生徒を見ていくのではなく、生徒の人間としての魅力の部分にスポットライトを当てて見ていきたいと考えています。
【教科を通して高校生に学んでほしいこと】
学生である以上、勉強が一番大切だ、と何度も言われていると思います。しかし、長い人生の中でじっくり勉強できるのは今しかないことは事実だと言えます。生徒の中には自分に合う科目、合わない科目がある人もいることでしょう。それぞれの科目に面白い部分を見つけていけば興味を持って学習できるかもしれません。英語の場合は、外国語ですから、母国語以外に新たに外国語を学習していくんだ、という気持ちを持って進めていくことが大切です。外国語を学ぶこと自体がワクワクするほど楽しいものだという認識を持って進めてみてください。きっと何か自分だけの新しい発見が見つかると思います。単語ひとつとっても日本語との違いを比べて見たり、英語の言葉の順番に興味を持ってみたり、英単語の発音を重点的に覚えたり、など自分の興味を持てる部分から頑張ってみてはどうでしょうか。
プロ野球観戦(巨人ファン)
英語
大阪大学 大学院 外国語学研究科 修士課程