現在、中高一貫校で英語の教員をしていますが、自身が教員になるなんて思ってもみませんでした。
なぜなら私自身、学校がどうしても好きになれなかったからです。小中までは勉強についていけたのでそれなりに楽しく通っていましたが、高校生になると授業にとにかくついていけない。予習をしなさいと言われるが、わからないから予習もできないという感じでした。そして、単位ギリギリでなんとか卒業しました。同級生がいる中で、質問するのってとてもハードルが高いですよね。真面目ちゃんと思われるのもいやだし、勉強ができなさすぎるのがバレるのもいやだし、先生にこんなんもわからんのか！と思われるのも嫌で…。一対一で、しかもオンラインで思う存分わからないところを質問できていたら、高校生の私はもっと勉強していただろうなと思います。
安心して、なんでも質問してください。学ぶ意欲さえあれば（もし今は意欲をなくしていたとしても、わかるようになればまた勉強したくなってきます。）、大丈夫です。

【指導上大切にしていること】
できるようになったこと、わかるようになったことに目を向けること。自分で決めた目標のために、すこしでも努力できたところを褒めること。どうしてわからないかを一緒に悩むこと。を特に大切にしています。もちろんわかりやすく教えることは教員にとって１番大切ですが、１人１人わかりやすいポイントは違います。よく観察して、最適なアプローチを一緒に考えていきます。

【教科を通して高校生に学んでほしいこと】
学習において、タイパやコスパを重視するのは理解できます。が、英語は特に本人の努力といかに自分なりに楽しんで勉強するかにかかっています。問題を解くテクニックや裏ワザのようなものもありますが、単語をしっかり覚えて、たくさん長文を読んで、音読をする。地道にやるしかありません。そして、地道に頑張っても報われないことも多いです。すぐに結果も出ません。でも、「とりあえずやる」「やると決めたことを確実にこなす」ことがとても大切です。いくら先生にわからないところを聞いて理解できたとしても、自分の知識にはなりません。１人で黙々とやる力が必要です。１人で勉強して定着させるのは苦行です。その辛さを少しでも軽減し、少しでも楽しさを感じられるようにするのが私の役割です。でも最後は自分の頑張りです。「自分を信じてとりあえずやり切る」ことを英語を通じて学んでもらいたいです。